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写真を通して発信する。 MonsterForest

こんにちは、奈良の写真館スタジオオレンジとロケーション前撮りBridal-Soraの竹中です。昨日のレゲエフェスMonster Forestを撮影してみて、自分の考えを書いてみます。

レゲエというのはジャマイカ発祥の音楽なんですが、実は学生の頃ジャマイカに行ったことあるんです。当時、首都キングストンは世界有数の凶悪犯罪都市だったし、産業といえば、ボーキサイトとサトウキビ、有名なブルーマウンテンのコーヒーくらい。仕事もないからトタンのバラックの前でみんなボケーっとしてました。その頃ジャマイカで成功するには、レゲエミュージシャン、サッカー選手、マフィアの3つしか選択肢がなく、まさに貧困そのもの。ちなみに、ボブマーリーの銅像も夜ライトアップしてたら、近所の住人が勝手に照明の電線を自分の家(トタンの)に引き込むようなそんな世界。

ずっとそのイメージあったから、自分的にはやっぱりレゲエ=ラスタ主義というのがあって、ジャマイカに奴隷として連れてこられたアフリカ人の事を歌ったボブマーリー及びルーツ系が一番しっくりとなじむんだけど、ある意味それは狭い世界の固定観念かもしれないなと感じた今回のフェス。

実際、いわゆるラスタマンのようなドレッドバリバリのオーディエンスはちょびっとだったし、そんなことよりも不便な吉野の山奥に熱狂的なファンが押し掛けて、家族でワイワイ楽しく過ごした(子供も多かったし、フードコートもすごく充実してた)事が大切なんだろなあって。歌詞の内容も多岐に渡り、でもそれは現代の日本人が抱えている悩みや葛藤を共有し、人生を楽しく生きて行くような感じなんかなあと思いました。

日本全国イオンモールが出来て、似たような街が溢れて、その影で衰退しどんどん人口が減る場所が沢山あるんだけど、そんな中でも今回みたいに最高の一流アーティストが集まり、それに共感する人が来る、そんなフェスを地元の人間が作り上げることの素晴らしさ、パワーに拍手をおくりたいと思うのです。フェスの翌日、ステージ解体後もスタッフの皆が会場の周りかなり遠い所までゴミ拾いをしてくださってた姿が印象的でした。

この写真はMonsterForestを企画してるBIRTH project teamのFacebookページより借用

まだまだポテンシャルのあるこの「MonsterForest」。自分も写真を通して、今回のイベントをより多くの人に発信し、吉野といえば「MonsterForest」と呼ばれるようにしていきたいですね。