感情を出してエキサイティングな人生を!F1スペインGPから学ぶ
こんにちは、Bridal-Soraの竹中です。
僕の好きなものの1つが車。運転するのも改造するのも好きですが、モータースポーツも大好き。自分でも鈴鹿サーキットをメインに走っています。もちろん、スカパーでF1やDTM、WRCのラリーやスーパーGT、WEC等、世界中のありとあらゆるレースを観戦しています。
モータースポーツの面白い要素の1つとして人間がドライブしているということ。その時のドライバーのメンタルも結果にすごく反映されるので、そこが面白い。僕が若かった25年ほど前に日本では空前のF1ブームがありました。その時人気だったのがブラジル人天才ドライバー「アイルトン・セナ」。彼は卓越したテクニックの持ち主だったのですが、それ以上に彼の個性や甘いマスクが女性ファンの心をとらえて話さなかったのです。レース中にスーパードライビングした後に「神を見た!」と平気で言う人でしたからね。またその発言にも頷ける位の素晴らしいドライバーだったんです。
最近は日本でもF1人気は下降気味で、僕も毎年秋に鈴鹿の日本グランプリを観戦していますが、お客さんの平均年齢も高くなる一方、、、。ホンダが勝てないのも理由の1つですが、それ以上に勝ち負けのほとんどを車自体の性能を占めるようになってしまって、ドライバーに対する愛着が減ってしまっているのも事実な気がします。当たり前ですがモータースポーツの最高峰F1にまでのしあがってくるようなドライバーはメンタルも強くて、逆に面白くないというか、、、。ルール自体の改正もあって、感情むき出しでのドライビングは危険行為をみなされるので、余計そう見えちゃうんですよね。この数年はメルセデスが圧勝しててつまらないというのもあります。
そんな中開幕した2017シーズン。先週末はカタロニアサーキットでスペイングランプリが開催されました。今回は久しぶりに面白いレースだったんです。
まず、土曜日に行われた予選Q3でのフェラーリ、セバスチャン・ベッテルの無線。今回はフェラーリが速くて、去年まで圧倒的だったメルセデスと肩を並べていました。メルセデスのルイス・ハミルトンと予選一位を争っていたベッテル。コースほぼ終わりのシケインでミスしてしまって痛恨のタイムロス。僅か0.051秒差の2位だったんです。
ここ、少しタイヤロックしてスモーク上がってますね。この時のベッテル、「I fucked up the chicane!!!』と感情むき出しで世界中にFワードを大声で叫びました。日本語に訳すと、「くそったれ!!シケインでドジってしもた!!」みたいな感じですかね。それまでのセクターで最速だったので余計にイラついたんでしょうね。こういうドライバーのくそったれ発言が面白いんです。ロボットじゃなく人間が車を操っているからこその面白さ。この手の汚い言葉ってあまり放送されないのですが、これはよかった。
それから次のハイライトは決勝戦はじまってすぐに、フェラーリのライコネンがクラッシュしてリタイヤ、その後サーキットスクリーンに大きく映し出されたこの男の子。
おそらく、フェラーリ、いやライコネンファンだったんでしょうね。この泣き叫ぶ子を見つけたカメラクルーもすごいですが、さらにすごいのがこの後のフェラーリの対応です。ピットモニターでこの子が映し出されているのを確認した後、F1を撮影してる会社にこの子がどこに座っているのを写したのかを確認、そこまでこの子の家族を迎えに行ったんです。そしてフェラーリのピットやモーターホームに招待したんですよ。ライコネンっていつも冷静沈着で感情をださないロボット冷血なイメージあるのですが、この時には自分から率先してこの子に会いに行ったそうです。
ライコネンのレーシングシューズやサイン入りのキャップをもらってこの笑顔↓↓↓↓↓
決勝はストラテジストのスーパー素晴らしい判断によるピットイン戦略でメルセデスがフェラーリをかわして優勝したのですが、それ以上に上記の二つの出来事が心に残ったレースでした。感情ってなかなか素直に出せないですよね。大人になって歳かさねたら余計にそうなるのかも、、、。人間付き合いもそうですよね。今回のレースを見て、もっと自分の感情を出していくことが大切なんだろうなあと思いました。経営者である自分が感情ださないと、スタッフやお客様を楽しませることできないですもんね。趣味である車やモータースポーツからまた人生の気付きを得た一日でした。