なぜニコンを使うのか?
こんにちは、奈良の写真館スタジオオレンジとロケーション撮影Bridal-Soraの竹中です。
この仕事をしてると、カメラやレンズってホント消耗品になる。撮影してるとよく「ええカメラもっとるなあ」とかアマチュアの人に羨ましがられるのですが、別にいいカメラが欲しくて買ってるのではなく、単に耐久性と信頼性で選んでいるのです。
僕はニコン派なのでスタジオではD4にレンズ6本というセットを2セット。スペアにD3s2台とD700を2台。ロケ撮影と挙式撮影は僕しかしないのでD4sを2台にレンズ7本、スペアにD800を2台。年に2回は必ず全ての機材を点検&オーバーホールだすのですが、それでもシーズン中に必ずトラブル発生します。単焦点のレンズ多いからレンズ交換がハンパなく多くて、マウント部の摩耗もすごいし、シャッター回数めちゃくちゃ多いからボディのシャッターやミラーがもたない。最高機種でもこんな感じで、ちょっと安い機種にするとあっと言う間にボディが壊れる。そんな訳で高いカメラを使うんです。
カメラとレンズってものすごく密接な関係があって、どちらも工業製品だからメーカー出荷時にある程度精度の「幅」がある。ニコンはキャノンに比べてその幅が狭い。つまり当たりハズレが少ないんです。それでもシビアにピント追い込みたいので新品でもプロサービスで微調整して追い込んでもらうこともある。カメラ側のマイクロアジャストメントというメモリー機能を使って個別のレンズの誤差をボディに覚え込ませて使うことも出来るけど、台数多いと現実的ではない。なので、ボディもレンズもメーカーの許容する幅のほぼ中間にくるように調整してもらいます。
今回買ったレンズ達も新品だけど、ニコンプロサービスで調整。バッチリ満足のいくレベルで仕上がってきました。正直、実際に機材を調整する技術者さんからしたらとってもめんどくさい指示を出してるんだけど、ニコンのサービスって職人気質で、僕の神経質な要望にもきっちり答えてくれる。窓口となってる営業マンがとっても優秀でツーカーで僕の言いたい事を理解してくれる。僕らプロにとってとってもありがたい。キャノンなじゃくてニコンを使っているのは、その営業さんがいるから。正直、仕事道具としてみたらキャノンでもニコンでもどっちでもいいんだけど、自分が気持ちよく仕事できるのにサポートしてくれる人がいるからニコン派。最後はやっぱり人間関係なんですよね。