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型から外れるということ、クリエイティブな生き方

こんにちは、奈良の写真館スタジオオレンジとロケーション撮影Bridal-Soraの竹中です。

昨日から東京に来ています。奈良よりずいぶん涼しい感じ。関西でも奈良と京都は特別暑いんです。先日ある建設会社の方とお話してて教えていただいたんですが、関西はサッシのガラスに断熱機能を、関東は遮熱機能を持たせるのだそうです。暑い関西は夏の日差しから部屋に熱が伝わらないように断熱、冬が寒い関東は部屋の暖房が逃げないように遮熱するんだそうです。カップ麺が東と西で味が変わるのと同じでとても興味深かった。

今日ホテルの一室で「MOMENTUM」という雑誌を読んでるとカーデザインの神様ジョルジェット・ジウジアーロの記事がありました。

子供の頃憧れたロータスのエスプリという車をデザインしたのがこの人だったということを知ってから僕はこのジウジアーロという人が大好きなんです。

ロータスエスプリ

彼は車以外にも工業製品のデザインを数多く手がけているのですが、僕が初めて持ったカメラ、ニコンF3や最近まで使っていたD3、D4のデザインも彼です。おかげで僕はずっとニコン派。カメラも見た目大事と思っているから(笑)

 

そんなジウジアーロがまだ少年だったころ、大好きな美術を極めたいと考えていたようなのですが画家の父親に「美術では食えない」と反対され技術系の専門学校で製図を勉強していました。でも美術の道をあきらめきれない彼は夜にこっそりアートスクールに通っていた。そのアートスクールで描いた車の漫画をフィアットのデザイナーが見つけてすぐにスカウトされて入社。でもジウジアーロ少年は一切興味の無かった車のデザイナーになることが不安だったそうです。そんな彼の迷いを払拭したのがこのクルマシトロエンDS19

宙船のような流線型のボディは当時ではあまりに革新的で、ジウジアーロ少年に衝撃を与えました。そして彼はこう思ったそうです。「クルマの形というものは固定したものではなく、クリエイティブでいいんだ!」

それから引退するまでの50年以上にわたり数々の名車をデザインしてきた彼。最初はクルマとはまったく関係ない分野からその世界のナンバーワンに駆け上がっていったのも、自分の中の固定観念を外せたからなんだと思います。

僕たちオトナはつい「こうあるべきだ」と固定観念の中で生きてしまいます。ロータスエスプリに憧れた子供時代には無かった感覚。知らない間に型にはまった生き方をしているのではないか?写真もそう。僕はファインアートを撮影している訳ではありませんが、でももっともっとクリエイティブになれるんじゃないか?

ホテルから一歩も出ずにいろいろな本や雑誌を読み、インターネットでリサーチしてると今まで自分が知らなかった世界が見えてくる。日常、ついバタバタと目の前の業務をこなすことに必死で落ち着いて自分の時間を持つことの大切さを再認識した、そんなことを考えている2016年の夏の一日。