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マイケル・ケナ写真展

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。年越してから春の桜ロケーション撮影のご予約ボチボチ入りはじめました。年末の繁忙期すぎて、もう春の繁忙期の段取りですね。一年早いです。

先日、恵比寿の東京都写真美術館で開催されている「マイケル・ケナ写真展」に行ってきました。

僕がマイケル・ケナを知ったのは学生時代、20年ほど前です。アメリカ、特にカリフォルニアで写真やってると、ほとんどの人がアンセル・アダムスに影響されてダイナミックな白黒写真にハマるのですが、僕もその一人。そんな中で見かけたマイケル・ケナの写真は静的で繊細な感じがとても新鮮に見えたんです。

サンフランシスコに住んでいますが、イギリス生まれというのもきっと影響しているんでしょうね。彼は日本も大好きで北海道によく通ってシャッター切っています。日本人が撮る日本の風景写真とはまるで違う世界。デジタルの時代にもハッセルブラッドとフォルムを貫き通す潔さと彼だけの世界観。

僕が好きな写真のひとつ。ああ、これぞフィルムだよなあと感じるシャドウ部のトーンの豊富さ。ダークグレーからブラックにかけてのグラデーションが美しくて、ダークルームでボワっとした赤いセーフライトの下、酢酸の匂いに包まれてプリントに没頭してた頃を思い出します。

写真美術科館は建物自体もかっこいい。

やっぱりスクエアはいいなあ。防湿庫で眠っているハッセルを使ってあげなきゃな、と思いながら帰路につきました。

写真展の情報はコチラ。1月27日(日)まで開催しています。