好きなことを仕事に生かす
こんにちは、Bridal-Soraの竹中です。ずっと出張が続いていて久しぶりに奈良に帰ってきました。自分のデスクに座ってiMacを立ち上げるとなんだかホッとします。コーヒーを飲みながら窓の外をみると奈良は空っ風が吹いていてすっかり冬模様。いいお天気なのが奈良らしい。
さて先日、埼玉に行くことがあり「さいたま新都心」の駅を通ることがありました。僕、空港とか駅とかの建造物の骨組みを見るのが好きなんです。子供のころ、恐竜の骨格を作る木製のキットを買ってもらったことがあり(確かブラキオザウルスだった)、それ以来色々な物の内部構造が気になって仕方ない。シアトルにあるボーイング社の工場に行った時も飛行機の組み立て段階で金属がどう合わさって行くのかがとっても興味深かった。
そんな、さいたま新都心の駅ですが実は鈴木エドワードさんという方が設計されています。彼について調べて見るととっても面白い人物。ハーバードで建築を学んだエリートで趣味はトライアスロンと物理学。物理学に関しては全くの独学らしくてそれをとことん極めている。僕は文系なので物理学に詳しくありませんが多分、原子や分子といった難しい単語が並ぶ世界な気がする。高校で少し習った記憶が、、、。
でも今回さいたま新都心の駅を中から見上げてその金属が合わさった構造をみると、そこには彼の好きな原子の構造に似ているなあと感じました。建築家って左脳と右脳の両方が必要な職業。見た目ばかりで実用性がなかったり、もちろん地震にも耐えうる構造でなくてはいけない。でもその場所や街、ライフスタイルに合ったデザインも必要。そんな難しいオーダーの中で自分の好きな物理学を盛り込む。これぞプロの美学なんじゃないかな。こんな事を考えていると無機質な駅が有機的なものに感じはじめる。生命が宿って毎日行き交う人を見つめている気もしてくる。不思議な感覚。
自分は自分の好きなことを仕事に取り入れているんだろうか?自分なりの仕事に対する美学はなんだろうか?そんなことを考える師走の1日。