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お客様との関係性

こんにちは、奈良の写真館スタジオオレンジとロケーション撮影Bridal-Soraの竹中です。

少しブログをさぼってしまいました。気がつくともう年末、、、。早いなあ〜!この時期「年内納品」という四文字が社内をかけめぐります。僕ももちろん例外ではなく、秋に撮影したお客様のアルバムが続々と届いてくるので、それを確認し検品という日々。もちろん、経営者という立場上、撮影にかかわる現場以外の仕事も多く、昨晩は久しぶりの徹夜となってしまいました。

現在、Bridal-Sora、つまり僕はインターネットを見てお越しいただいたり、口コミだけのお客様を撮影させていただいてます。なのである意味完全に僕のしたい放題好きな撮影ができる状況な訳です。以前は結婚式を専門にやってるレストランさん等と契約し、そこからのお客様を撮影してた時期もあったのですが、いわゆる「マージン」等の兼ね合いやら、僕自身が自分のことを気に入ってくださるお客様だけを撮るというスタイルが好きなので結局はそういった式場様とのおつきあいをしなくなってしまいました。また会社を作る前、この仕事を始めた駆け出しの頃はフリーランスでしたので、結婚式を専門に手がけている会社と契約して撮影していましたが、その場合、挙式当日に初めてお二人とお会いすることになります。向こうも僕のことを知らないし、僕もお二人のことを知らない状況。もちろん関西人のノリですぐに打ち解けることは可能なのですが、結婚式当日のみという短時間で心の奥深くでのコミュニケーションは事実上不可能な状態でした。あまり細かいことを考えない僕の性格上、好きに撮影していたのですが、それでも「結婚式場」や「撮影会社」の看板を背負っての撮影となります。結婚式を挙げるお二人もいろいろな方がいらっしゃいます。すごく写真にこだわる方もいれば、そうでない方も。また、とにかくカット数が沢山ご希望の方や、各卓撮影のような記念写真を沢山ご希望の方等、千差万別なんです。

そこでフォトグラファーが恐れるのが「クレーム」です。この瞬間のコレを撮りたいと思ってシャッターを切っても、それがお二人のイメージと違った場合、クレームになります。「もっと違う写真が欲しかった」ということになるのです。そこでクレームを怖がってしまうとどうなるのか、、、?「無難な写真」ばかり撮影してしまうんです。もちろん結婚式の場合、セレモニー自体にきちんとストーリーがありますし、フォトグラファーが何もしなくても台本どおりに事が進んでいくので、とりあえず無難に記録的な撮影をしてアルバムにレイアウトすればそれなりに見れるようにはなるのですが、、、。そこにはドラマがない。それにフォトグラファーの個性もないといった状況になります。それではつまらない、、、、あ、僕はね!フォトグラファーもそれぞれですから。

なので僕の場合、お二人ときっちりお話させていただいて、僕の写真やアルバムも見て頂いて、それでも気に入っていただけたらご予約というスタイルをとっています。アルバムに入れるカットも全て僕におまかせいただいてます。でもそこにはお客様とキチンと関係性が築けているという前提があるから。だからこんなカットも躊躇することなくアルバムに入れます。

仮に僕がフリーランスだったら、自分以外の会社や式場さんの看板を背負っていたら、このカットをアルバムに使うのはリスクが高い。撮影はしてもアルバムには選ばない。

アルバムの中でいいスパイスになるカットだけど、「新郎の醜態をさらしたくない!」というクレームが入る可能性もある。でも今は背負うのは「Bridal-Sora」という自分のブランド。これええやんと思ったらそれを使う。その裏にはお二人のキャラや式に対する想いを十分に理解しているからなんです。僕はアルバムをお客さまにお渡しする瞬間が一番好きです。「この仕事をやってて良かったなあ〜!」と感じる瞬間でもあります。お二人の事をきちんと理解して、僕のことも理解していただいて気持ちよく仕事をする。そのためにはもっとブログをまめに書いて発信していかないとダメですね(笑)。